JPQR Globalの提供について

一般社団法人キャッシュレス推進協議会では、我が国の主要なコード決済サービス1事業者が対応している、決済用バーコード及びQRコードの統一規格であるJPQRを策定、公表しています。このJPQRにおける新たな取組として、諸外国の統一QRコード規格との相互連携を実現する「JPQR Global」のサービス提供を目指し、国内外の関係者との協議・調整を進めております。

JPQR Globalでは、海外の決済用QRコードに関する統一規格に対応した決済サービスを日本国内でJPQRを導入した店舗等にてご利用いただけるようにするインバウンド向けの取り組み、及びJPQRに参画する日本のコード決済サービスを海外の統一QRコードでご利用いただけるようにするアウトバウンド向けの取り組みの双方向での実現を目指しています。

このたび、JPQR Globalの実現における重要なインフラである「JPQRスイッチングシステム」の構築及び当該システムの運営を行う「JPQRスイッチングシステム運用事業者」を指定しましたことをご案内申し上げます。


JPQRについて

JPQRは、2019年に策定した我が国における決済用バーコード及びQRコードに関する統一規格です。JPQRのCPMバーコード規格については、主要なコード決済事業者のほとんどで採用されており、POSシステムにおけるコード決済サービスの自動判定(コード決済事業者の識別)の実現に貢献しています。

静的MPM規格については、主要なコード決済事業者が対応済みであり、1枚のQRコードで複数の異なるサービスをご利用いただくことが可能です。当協議会では、このMPM規格について、QRコードの規格だけでなく、店舗からの利用申込みを受付けるシステム及び統一QRを発行・印刷及び配送するサービスも提供しています。

JPQR Globalの特徴

JPQR Globalが実現することで、本サービスを導入する国内の店舗等の皆様におかれましては、諸外国から日本に観光等で訪れる方々が母国で普段から利用されているコード決済サービスを、比較的低廉な手数料で、ご自身の店舗等でのお支払いにもご利用いただけるようになります。また、追加でお申し込みをいただければ、同じQRコードを利用して、JPQRに参画している国内の主要コード決済サービスもご利用いただくことが可能となります。すでにJPQRのQRコードを導入しておられる店舗でも、追加のお申し込みをいただくことで、JPQR Globalをご利用いただけるようになります。

JPQR Globalでは、複数国の複数サービスを1つのQRコードで決済可能とするため、訪日外国人のわかりやすさや店舗での表示スペースに考慮し、連携する全ての国の方々が共通して認識できる1つのアクセプタンスマーク2を用意いたしました。

また、JPQR Globalに対応するコード決済サービスをご利用の皆様は、諸外国に設置されている統一QRコードを読み取ることで、普段と同じようにお支払いをすることができるように目指してまいります。お支払いの際には、日本円に換算された額がその場で表示され、安心してご利用いただけるように準備を進めてまいります。

JPQRスイッチングシステム運用事業者

当協議会は、この度、JPQRスイッチングシステムを構築し、第二種資金移動業者としての登録が完了した株式会社ネットスターズを、JPQRスイッチングシステム運用事業者として指定いたしました。

その他

より具体的なサービス内容及び開始時期、また店舗等の皆様からのお申込の方法については、改めてご案内いたします。

※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。


  1. バーコードやQRコードを介したキャッシュレス決済サービス。店舗において消費者のスマートフォン上に表示されたバーコードやQRコードを読取りお支払いをする「利用者提示型(CPM)」と店舗に設置されたQRコードを消費者のスマートフォンで読取りお支払いをする「店舗提示型(MPM)」」の2種の方式がある。 ↩︎
  2. 利用可能な決済手段(サービス)を表すロゴマーク ↩︎
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