「キャッシュレス・ロードマップ2023」を公表しました

キャッシュレスの方が現金よりも環境負荷が低いとの試算結果

一般社団法人キャッシュレス推進協議会(以下、「当協議会」)では、国内外のキャッシュレスの動向について取りまとめた「キャッシュレス・ロードマップ」を毎年作成しております。この度、2023年版である「キャッシュレス・ロードマップ 2023」(以下、「本書」)を公表いたします。

キャッシュレス・ロードマップ2023

本書の策定・公表により、我が国におけるさらなるキャッシュレスの普及・促進に貢献できれば幸いです。ここでは、本書に今年度記載しているトピックのうち、主要な3点についてお伝えいたします。詳細は、ぜひ本書をご一読いただけますと幸いです。

当協議会では、今後も定期的に「キャッシュレス・ロードマップ」を策定・公表するとともに、会員とともに我が国のキャッシュレスの普及・促進に向け活動してまいります。

I. キャッシュレス決済比率は40%に近づきつつも、国際的にはまだ低位

我が国のキャッシュレス決済比率は、2022年に36.0%に到達いたしました。日本政府は、2025年までに40%到達を目指しており、この目標に向けて着実な進展を見せています。他方で、国際的な比較において、国際的なキャッシュレスの進展もあり、我が国はいまだ低位にある状況です。キャッシュレス決済比率40%を到達後も継続したキャッシュレス推進が必要と考えております。

世界主要国におけるキャッシュレス決済比率(2021年)

(出典)キャッシュレス・ロードマップ2023

II. 千円あたりの支払いにおいて、キャッシュレスのCO2排出量は0.34g

今回の「キャシュレス・ロードマップ2023」では、様々な公表データを活用し、キャッシュレスと現金の利用における二酸化炭素排出量を試算しました。

十分なデータのない中での試算となりましたため、必ずしも正確な値とは言えませんが、少なくとも今回の試算においては、千円のお支払いにおいて、現金利用に関する二酸化炭素排出量が「1.06g」となるのに対し、キャッシュレス利用においては「0.34g」との結果を得ることができました。

現金とキャッシュレスの二酸化炭素排出量の比較(千円あたり)

(出典)キャッシュレス・ロードマップ2023

今回の試算により、日々のお支払いにおいてキャシュレス利用の方が環境負荷は低いことが確認できました。これにより、キャッシュレスをご利用いただくことが、より環境に優しい行動であることが確認できました。

III. SDGsに寄与するキャッシュレス

「キャッシュレス・ロードマップ2023」では、SDGsが示す17のゴールにいかに貢献できるのかについても検討を行っております。一見するとキャッシュレスとは直接関係のないゴールであっても、間接的にキャッシュレスが貢献できる分野が多数あることがわかりました。

協議会は、これからもキャッシュレスの普及・促進に貢献することで、少子高齢化が進む我が国の生産性向上、効率化だけでなく、これらSDGsの実現にも貢献できるよう取り組んでまいります。

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